家族が病気で障害を持ってしまった。
待ち望んで生まれてきてくれた子が障害を持っていた。
家族が大きな事故に遭って障害を持ってしまった。
言葉では伝わらないかもしれませんが、瞬間は頭が真っ白になってしまうことでしょう。
というわけで、ご家族は重い荷物を背負ってしまったわけで、暗い家族に違いないと思っていませんか?

障害福祉会館
家内は週3回、区の障害福祉会館へ出かけます。
一通りのリハビリをした後は、個々のやりたいことを尊重してくれて絵とか陶芸なんかをやらせてもらえます。
そこで革細工を所望してカメラケースを作ってくれたわけです。
下記はカメラケースについて書いています。技術はまだまだですが、私にとっては宝物です。
https://keiken.blog/2020/12/04/家内が片手で作ってくれたカメラケース/
今はコロナ禍なので無理ですが、普通は会館のお祭りなんかがあって、そこで披露させてもらうのです。
一般の方々も沢山お越しいただけるので、皆頑張って出し物を完成させます。
妻のがま口も20個試しに出品させて頂いたら、あっさり完売してしまって、自信に繋がったのでした。
恥ずかしい話、会館に通うということに関して、最初は時間潰しくらいにしか期待していませんでした。
会館の熱量を感じた時は鳥肌が立つくらい感動しました。
バザーで売るお菓子なんかも障害を持つメンバーが作って売るのですが、ちょっと素人っぽい味だったので、昔取った杵柄で妻がメンバーに本格レシピを伝授!!
当日はレシピを作って技術提供した妻を紹介したポスターまで貼ってくれて。
がま口販売が忙しくて、一息ついたので買いに行ってみると、既に完売していました。
喜びには色々な形があるけれど、彼女はこういったことに喜びを感じているみたいで、痛みを忘れることができるのだそうです。
下記は痛みに関して書いています。よろしかったら読んでみてください。
https://keiken.blog/2020/12/11/片手で創作するということ〜目覚めてからの試練-3/







ルコントのシェフパティシエ、タイユバンロブション(現ジョエルロブション)のシェフパティシエを務めてきた名パティシエのジャンポールチェボーさんです。
以前は六本木にスタジオがありました。
今は下総中山。
https://www.facebook.com/ジャンポールチェボー-583677224981963/
妥協を許さない(間違っても、原価が上がってもマーガリンなんか使わない)姿勢で、本物のフランス菓子を作り続けていらっしゃいます。
ジャンポールさんのお菓子(≒妻のお菓子)を食べ慣れてしまうと、何かが混ざっているお菓子を食べただけでわかるんです。
本物のバタークリームは絶品ですよ。

明るいご家族、スタッフ
会館に行くたびに涙してしまう事があります。
スタッフが皆明るい。
努めて明るくしているのもあるかもしれませんが、絶対にそれだけではない。
重度の障害を持つ方のご家族もよく会館にお越しになるのですが、例外なく明るい。
考えてみたら、ウチも結構明るいわー。
なぜだろう?
色々大変だし、お金ないし、将来不安しかないし。
でも明るいな。
人間の根本というか、日々の忙しい生活で忘れがちな小さな喜びを味わう事が出来ているからかな?
障害福祉会館に行くと必ず『頑張ろう!!』って気持ちになります。
パワーをもらえる。
人々の心を洗う仕事をしている彼ら(彼女ら)は、人々にパワーを与える役割も担っているのだろうと思うのです。
『助けてあげよう』なんて上から目線はダメですよ。
結局は助けてもらうのですから。
同じ目線で接すると、見えなくなっていた様々な事が見えるようになります。
やっぱり神さまが送り込む分身は凄いわ。
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