本末転倒

ワクチン接種が進む前に手綱を緩める行為が政府によってなされています。

『仕方がない』

とか

『このままだと選挙で負ける』

なんて考えているのでしょう。

私は新宿に近い中央線沿線の駅横を通って歩いて通勤しているのですが、6月1日を境に盛り場が盛り出しました。

20時をとっくに過ぎた時間でも目を疑うほどの明かりが煌々と灯って、満席の店内ではお酒を飲みながらマスクを外した老若男女が楽しそうに大声で語り合っています。

店の外にはタバコを吸いに出てきた人たちが、マスクをしないで語り合っています。

長い間我慢し続けてきた人達は、緊張の糸が切れたかのようにはしゃいでいます。

若い人ばかりではありません。

1月分の補助金すら振り込まれていないのですから、居酒屋のオーナーを責めるのは筋違いです。

政府関係者や、都の上層部の方々は自分の目で実態を見ているのでしょうか?

政府関係者や、都の上層部の方々は、経営にキャッシュフローがどれだけ大切な意味を持つかお分かりなのでしょうか?

歪んでいるかもしれない報告を聞いたり、データというやつを見て判断しているのではないか?

そう思わせるほど滑稽な愚策が続きます。

オリンピックに合わせて緊急事態宣言を解除して….なんてシナリオを描いていて、PCR検査数を制限してデータも捏造して安全をアピールしようと、狭い窓のない部屋で戦略会議という名の井戸端会議で意思決定しているのであれば、それは大きな間違いだと思いますよ。

私の肌感覚で申し訳ないですが、あの盛り場の雰囲気や人々の飲み方を見る限りでは、リバウンドは確実に発生して今週末にはすでに感染者が増え始めるでしょう。

ひた隠しにデータをエクセルマジックでインチキしても、医療崩壊が起きるでしょうから隠し切れない。

観客を入れてオリンピックをやっている横で、病院は医療崩壊と戦う地獄絵図が見えるのです。

ワクチンの摂取率が実際に上がってから手綱を緩めないと…ていうか、もう遅い。

ものづくりに長く携わっていると、本末転倒としか言いようのない愚策をたくさん目にする機会を得ます。

1秒間に3個生産できる機械があったとします。

機械が不調で1%くらいの不良が出てしまうことがあったと想定しましょう。

不良を出荷するわけにはいかないとばかりに、カメラ式の検査装置(画像認識と言います)を導入して対策をしようとするお偉さんやオーナー様がいらっしゃいます。

まずしなければならないことは1%の不良が出る原因を突き止めて、恒久策を打つことです。

そしてこの対策が効果を出しているのかを、QCチームが検証するのです。

それがうまく機能したら、画像認識装置でも特別なセンサでもつけて問題発生を繊細に見張ればいいのです。

それをしないで画像認識装置をつけて、機械を止めたくないからといって自動系外排出装置(不良品をラインから取り出してしまう)を設置してご覧なさい。

1秒間に3個生産できるのですから、この機械は1時間に10800個生産します。

1%の不良発生率ですから108個もの不良品がはじかれるのです。

1シフト8時間とすると、864個の不良品です。

QCチーム、或いは製造の品質チームは864個もの不良品を分析して問題の本質を突き止めなければいけない。

問題の本質を突き止めて修正しない限り、1日2500個以上(24時間稼働の場合)の不良品を生産するのです。

画像認識装置は最後の砦で、マーケットに不良品を出さないためには絶対に必要ですが、まずは不良品が出ない機械に仕上げるのが先です。

機械と書きましたが、品質を掌るのは4Mといって、人(man)、材料(machine)、機械(method)、製法(material)なので、それら全てからのアプローチが必要なのです。

完璧な製品を高い歩留まり(例えば99.9%以上)で生産できるようにしてから、初めて砦を設けるのです。

何が言いたかったのかというと、物事のアプローチの順番を間違えるととんでもない事になるよ!!です。

一般的には「本末転倒」って言いますかね。

目の前数センチメートルしか見ていない応急策の事をアメリカではミッキーマウス、フランスではマクガイバーって呼んでいます。

英国では本質を見極めて完璧に作り直さずに、スペーサーを入れてその場しのぎを繰り返すエンジニアのことを「シーマスシンマーマン(スペーサーのスペシャリスト)」と呼んだりします。

エンジニアの世界では目先ばかりを追う愚かな奴を馬鹿にします。

イギリスでは一昨日、コロナ死者がゼロでした。

イスラエルではマスクの着用義務が外れました。

ニューヨークに活気が戻ってきました。

ワクチンの摂取率が集団免疫に達した事を受けての措置であり結果なんです。

どんなに苦しくても、大切な国民が亡くなっても、ワクチンの接種で集団免疫を作ることがコロナ制覇への道だと考えた政治家は、政治生命をかけて邁進したのです。

達成するまでは厳しい規制を国民に課し続けた。

そして勝った!!

政治生命をかけられないから、常に後追いになるし、ミッキーマウスになってしまう。

来週の今頃、感染者の数が爆発していないことを祈ります。

次の選挙結果がクリアにカラーで見えます。

夢であることを祈るばかりです。

“本末転倒” への2件の返信

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