大増産時の危険

モデルナのワクチンに混入した金属片の正体は、やはりステンレススチールでしたね。

信じ難いと思いますが、ワクチン接種後に亡くなられた方の死因と混入した金属片との因果関係は薄いと思います。

勿論、医薬品に不良なんて事は許されません。

厳格な品質管理技術を提げて日本の製造業は進化しましたから、私たち世代の人間にとっては不良がないのは当たり前なのです。

ZQC(Zero defects quality control : 不良が出ない品質管理)なんて言葉が出るくらい、品質にこだわってきました。

そんな産業界の中でも、医薬品産業、航空宇宙産業の品質はずば抜けていました。

一度事故が発生すると、取り返しがつかないほどの大事故につながるからです。

私が身を置いていた記録メディア業界では、基本全数検査が最後の砦でした。

若い方はご存知ない既に絶滅したカセットテープやビデオテープは、生産過程でテープの表裏が裏返ってしまう【裏巻き】という現象が存在して、もしもコンシューマーの手に渡ってしまうととんでもない事態になってしまいます。

結婚式のビデオを撮った(つもりだった)のにテープが裏巻きだったら(当時のビデオはテープに記録していました)一生に一度の晴れ舞台の記録が台無しになってしまうわけです。

その為に裏巻きを発生させない工夫を徹底的に盛り込むのですが、それでも絶対にコンシューマーの手に渡らなくするために全数検査をします。

あの大きなVHSカセットは毎秒1個の製品が出来上がるのですが、毎秒録再ヘッドで特殊な信号を録音再生して確認します。

裏巻きならば再生信号はありませんから、ラインの外に不良品として排出されるのです。

不良品が一定時間に一定頻度以上発生するとラインは停止します。

何かおかしいことが発生しているから、恒久対策を打ちなさいという意味なのです。

発生させない、流出させないは手法が違いますが、目的は同じなのです。

買った人を絶対にガッカリさせない。

医薬品ならばもっと責任は重いのです。

最近は中国製品の台頭で、少し毛色が変わり始めました。

一定の不良品は混じっているけど安いから勘弁してくれ!!みたいな空気。

この空気が当たり前になって、製薬業界にまで飛び火したのか?

あとは、成長が激しい国にありがちな傾向なのですが、安全より生産性を優先する風潮があります。

かつての日本は航空事故多発国でしたし、台湾も同じ。

中国も同じですし、新幹線すら事故を起こすしまつ。

急成長に人材が追いつけていないのに、生産性を重視するから事故が多発します。

韓国は成長が穏やかになったのに、相変わらず安定して航空事故や鉄道事故が発生しますね。

これは臭いものに蓋をする文化(揉み消す文化)だから、問題自体が発生していないことになってしまい修正の機会が奪われるからなのです。

意味不明の文章が続いて恐縮ですが、まとめるとこんな感じです

  1. ワクチンは大増産中に発生した起こるべくして起こった事故
  2. 厳格な規格のおかげで、削り取られて混入した物質はステンレスだった
  3. スペイン人の気質は製造には向かないかな?(個人の感想)
  4. 全体的に厳格な品質管理より安価な製品を求める傾向がある

そんな感じだと思います。

現役のときは結構ストレス抱えながら品質を守ってました🙃

大増産時の危険” への4件のフィードバック

追加

  1. 若かりし頃、私は半導体の営業と医療品の営業・マーケティングをしていました。品質管理部と密接にかかわる仕事でしたが、国によって不良品に関する認識は本当に違いました。

    日本:不良品0が基本。起こった場合は、徹底した原因追求と改善策を要求
    米国:2-3%は「交換すればいいだろ」(日本が0を要求するのが理解できない)
    中国:不良品ではないと言い張る

    パッチングワーカーさんとは次元の違う仕事なので、お恥ずかしい感想ですが、「0」を追求する日本に疲れることも多々ありますが、日本の誇りだと思います。そんな品質を守ってきたパッチングワーカーさんたちですね☆

    いいね: 1人

    1. CoccoCanさんお久しぶりです。
      半導体と医療品とは花形ですね。
      医療品というのはディスポ製品メインでしょうか?
      だとすれば、半導体も医療品も高い生産性と品質を誇る日本の得意分野ですね。
      不良品ゼロを追い求めた日本は、made in Japanをブランド化しましたが、後にコスト競争力で常に劣勢に立たされることになってしまいました。
      マーケティングをされていたら感じていたと思いますが、品質保証や生産技術の人たちって岩の様に頭が硬い人が多いんです。
      だから鉄壁の品質を作れるのですが、柔軟性に乏しいのと視野が狭いので付き合いにくかったと思います^_^
      この気質こそ強み❗️
      マーケティングや経営層がこの気質を理解して、日本にしか出来ない分野を切り拓けば日本の製造業も捨てたもんじゃないと思っています。
      台湾のTCMCみたいに、先を読んで責任を取れる一流の経営者がリスク覚悟で投資しないとキツイですけどね〜。
      ズレた話になってしまいました。失礼しました。

      いいね: 1人

  2. スペインに限らず、地中海沿岸諸国、ラテン系、暖かい気候の人たちは比較的にみんな苦手だと思います。

    支払いモラルも低いので、怖くて前払いでしかビジネスが出来ません。

    日本の製品は確かに素晴らしく、それは間違いなく国民性に基づいていると思いますが、その短所が自殺の多さや足の引っ張り合い、サイレントマジョリティーであるのは、万物に長短ありでどうにもならないでしょうが、とても残念です。

    いいね: 1人

  3. おっしゃる通りです。
    私もストレスを抱えて私生活を犠牲にしても、たとえ徹夜をしてでもやり遂げなければならない何か(それがわかってなかった)の為に疑いもせずにやってました。頑張っていたわけではなく、考えていなかったのかもしれません。
    ヨーロッパに住んで、ヨーロッパの文化に触れて、違いを目の当たりにして始めは驚き、そして考える事ができるようになりました。
    ずっと日本にいたならば、心境の変化は生まれなかったと思います。それがnetdedusselさんが仰られていた海外に住まなければわからない何かなんだと思っています。
    国民性や個々の性格、教育、生い立ち等いろいろありますが、井の中の蛙にだけは絶対になってはいけないのだと思っています。

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