ルージュの伝言

こんにちは、パッチンングワーカーです。

相変わらずインドネシアに滞在しています。

前置き

長いことインドネシアには足を運んでいて、大きなトラブルもなく過ごしていました。

ただし、過去連続2回はトラブルが続いています。

前々回は同行者(私と同年代の制御系技術者)の血圧が180を超えていることが飛行機に搭乗する直前に告げられ、慌てふためく場面からのスタートでした。

今まで不摂生をしていたにもかかわらず血圧を測ったことがなかったという彼は、求められていた出国前のPCR検査で血圧を測られ判明したと。

JALのラウンジで待ち合わせしていたので、その事実を告げられたのはチェックイン後。

奥様にその事実を報告したら

『180って高いの?』

という答えが返ってきたそう。

病気に無縁ってすばらしい?

そんな訳で、当時は10日間の隔離が義務付けられていたのですが、ホテルに懇願して医師を派遣してもらい降圧剤を処方されて繋ぎ、隔離が明け次第日系のクリニックにかかったのでした。

今の彼は毎日血圧を測り、医師の指示のもと血圧のコントロールをしているそうです。

前回のインドネシアはジャカルタではなくスラバヤだったのですが、

ブログにも書かせていただいた隣のSOGO火災事件と同行者脱水症状による入院がありました。

インドネシアではありませんが、前回の台湾出張後に私自身がコロナ感染して家内にも移してしまい、ずっと前から計画していた1週間の沖縄旅行がおじゃんになったのでした。

今回のインドネシア

今回はと言いますと、

前回のレポートでローカルホテルへの微妙な違和感を書いたのですが、無事にその仕事が終わって展示会の仕事のためホテルを移動。

ジャカルタの北西に位置するヒルトンガーデンインに宿泊となりました。

マリオットからのステータスマッチでいただいたヒルトンゴールドを体感しつつ、ダイヤモンド修行を兼ねた滞在となる予定です。

ヒルトンガーデンインは言ってみればビジネスユースやカジュアルファミリーみたいな位置付けで、とてもシンプルなホテルです。

このホテルでゴールド向けのサービスはないだろうと(ヒルトンホームページにも記載されています)思っていたら、ユーミンのルージュの伝言ばりのウエルカムメッセージにはビックリ!!

部屋のサイズは同じですが、彩光豊かな2面大型窓の角部屋を取ってくださいました。

マリオット系でお決まりのウエルカムスイーツも同様に置いてありました。

ジムも使いやすく快適です。

プールもしっかりあります。

またもや

2回連続で前例のない問題に遭遇していると(プラス1回は自分がコロナ罹患しました)何かありそうな胸騒ぎがするもので、何もなければ良いなという願いも打ち砕かれてしまったのでした。

同行者が熱を出した!!という事で、慌てて日本の商社様に相談して抗原検査キットを分けもらいました。

しっかり陽性!!

疑う余地もありません。

何故携帯の画面と?

保険会社から

『陽性を確認した日時を記録せよ!!』

との依頼が入ったためです。

この時はまだ余裕があって、日本でサポートしてくれているアシスタントの女性たちが

『待受画面がかわい子ちゃんとかじゃなくて良かったですね…』

なんてメッセージが来ていたので、(未婚の男性なのです)

私もフォトショでこんな加工をして送り返したりしていました。

保険会社に送ったら(未加工の方)、パスポートも同じ写真に納めてくださいとのことで、

撮り直したのでした。

この後日系のクリニックの予約を取ってPCR検査をしてもらい、

アビガンを含む薬をたくさん処方されたのでした。

実はここからが大変でした。

日本人なものですから、真面目に感染を各所に報告。

特にホテルは満室状態ですから、正直に伝えました。

『ハウスキーピングを止めてくれ。一切出入りしないから隔離させてくれ』

と。

『マネージャーに相談しないとわからない。即答できない!!』

とのことで、部屋で待機。

私の部屋に電話がかかってきて、

『ゴメンナサイ(英語ですがそれっぽく)アナタノドウコウシャハアシタデテイッテクダサイ』

このホテルは隔離ホテルではないので、ここで隔離はまずい。

満室なので他の客に移る可能性がある。

ってな感じです。

ホテルの主張はごもっともなので了承して受け入れ先を探すことに。

ここからがすごい!!

やっぱりインドネシアじゃん。

入国者強制隔離が撤廃された途端に隔離ホテルがゼロになっていて、どこも受け入れ拒否。

日本大使館にお願いしてもらって探すも全滅。

よく聞いてみると、こちらで罹患した日本人は滞在ホテルに内緒で自主隔離状態なのだそうです。

内緒なんて、人に迷惑かかるじゃん!!

そんな理屈が通る国ではありません。

エレベータではマスクをしない現地人たちがぺちゃくちゃ喋りながら乗っているし、

朝食会場ではマスクをせずにゴホゴホやりながらビュッフェを取るおばちゃんの姿も。

ホテルには正直ベースで申告済み。

疲れ切ってイライラ状態。

でも病人はもっと不安。

でも時すでに遅し。

医師の診断では25日まで隔離しなければならない。

でも見つけてくれました、本音と建前をしっかり使って融通してくれる宿が。

問題あるので宿の名前は出しませんが、

こちらで罹患した日本人の出張社たちはここにいました😄

食生活崩れてます

そんな訳で私も帰国が伸びて部屋仕事。

ホテル直結のモールにある小さなスーパーマーケットと吉野家にお世話になりながら、なんとか生きています。

やることは山積みなので困りませんが、

野菜は朝食ビュッフェで頑張って取り、

夜は吉野家かカップラーメンの生活。

1人でタクシー乗って居酒屋行こうとはとても思えません。

そういえば、KYOさんのヌーボーの記事を見てワインが無性に飲みたくなって、

隣のモールにあるリカーショップで買っちゃいました。

イスラム圏ですからお酒が高いのは承知の上ですが、これが3,000円くらいです。

買わなきゃいいじゃん!!

わかってます、でも飲みたくて買ってしまいました。

満足?

まあ、仕方ないです。

こんなもんです。

日本のコンビニで700円くらいかな?

八海山の純米4号瓶が1万2千円でした。

おかしいだろ!!

って言いたくなるほどいい加減な価格。

日本でも一昔前は、シーバスリーガルが1万円でしたね。

今は3000円くらいかな?

まあ、飲むやつが悪いですよね。

栄養バランスが崩れていて、体がワインを欲しがったのです(嘘です)

フランスのクリームチーズも買いました。

吉野家は日本より高いんですけど、同じ味がするし日本人としてはありがたいんです。

はやい・やすい・うまいの順番で脳に刻まれているんですけど、

こちらは違いますね。

すき焼き牛丼もあります。温泉卵無料キャンペーン中です。この国の生卵は?ですからね
おしゃれな紙袋に入れてくれます
右下の緑はナッパの天ぷらみたいです。お浸しは人気ないのでしょうか?
しっかりハラル認証されてます

早く日本に帰って刺身突つきながら日本酒呑みたい!!

ルージュの伝言” への17件のフィードバック

追加

  1. お酒も飲みたくなるほどの状況(あっ、それは非常事態でなくてもありますかね…。)の中、お疲れさまな日々ですね。
    きっと日本に帰ったらお刺身を格別に感じられるでしょうね。
    ちょうど最近テレビでルージュの伝言の歌詞を見たところでしたので、このタイトルには笑ってしまいました。恨み言でなくウェルカムメッセージで良かったです。

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    1. あんな感じで(赤ですけどね)メッセージが残っていたのだろうと勝手に想像してしまったんです。
      ユーミンファンは詩を大切にするので、思わず想像してしまったのだと自分では思っています。

      正直、美味しいワインは期待していなかったのですが、保存状態も悪いようで❓です。
      半分も飲めていませんし、持って帰って料理に使うかなって考えているくらいです。
      帰国後の妄想は膨らむ一方で、遂に帰国翌日必着で生の本マグロを2キロ頼んじゃいました。
      12月になると相場が一気に跳ね上がるのと、美味い日本酒を想像するとそこに必ず美味いマグロがいるので、スーパや角上魚類では役不足かなって。
      赤酢も取り寄せて渾身の寿司を握って🍣楽しもうと、妄想しています😊

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    1. コメントありがとうございます。
      流石にアクシデントを楽しむ余裕はないのですが、この歳になって経験を積み上げることができる幸せは感じております。

      コメントを迷っていたのですが、Yoshihiraさんが今書かれている苦悩と同じ様な事を、医学界で新しい発見をした医師(後に米国に渡って国立癌なんちゃらの所長まで登られた方です)が干されて九州の田舎の病院に勤務されていた時に患者として聞いた事を思い出しました。
      投薬量を著しく減らせる画期的な発見だったのですが(米国では認可されています)製薬会社の利益が減ると言う理由で干されたそうです。
      日本の狂った仕組みに嫌気が差して米国に行かれました。
      国立がんセンターの長に米国から招かれた著名な日本人の先生も「後ろから槍が飛んでくる」と仰っていました。
      そんな世界で苦しまれていたのだろうと勝手に想像していましたが、あの場所に書くには他の方に刺激が強すぎると思い迷っていました。
      理不尽で本当に苦しいと思います。

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      1. 返信ありがとうございます。医学会、お医者さんのお話などいろいろ有るのですね。何といって良いか分かりませんが、『電荷』の話は余りにも大き過ぎて、今になって分かっても、科学会の関係者の皆さんも途方に暮れることかも知れません。何時も見て頂き有難うございます。

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      2. 仰ること、至極御尤もとも思いますが、自分は他に道が観えなかっただけかも知れません。『がん治療法』とは、何か特別な考え方でも在るのでしょうか。自分は、旨く細胞が分解すべき時点で、その寿命に狂いが出て死滅しそこないの結果か等と素人感覚で感じもしている。それが癌化?と。

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      3. 私の知る限り、癌が抗がん剤で完治した人を見たことがありません。
        一度は腫瘍が消えて癌に勝った❗️って喜んでも、必ず場所を変えて癌が発生します。
        そして例外なく2回目はタチが悪い。
        抗がん剤に耐性をつけて出直してきたかのようです。
        医学的にこれは再発ではないと言うのですが、抗癌剤で叩いたのはただの腫瘍で、癌の原因をなくした訳ではないから再発するのだと思っています。
        代替案が無いので素人の妄想でしかありませんが、免疫力の大幅な低下という代償を負いながら抗癌剤で腫瘍を叩くという発想は、いい加減立ち止まって考えるべきだと思っています。
        電荷の問題に似ていると思いませんか?

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      4. 確かに、抗癌剤の事は考えた事が無いので、知らなかったが仰る通りならそうかもしれません。考えれば『電荷』の矛盾は分る筈と思うが、決して殆どの科学者は否定などしない。人の意識と社会現象は、それも頑固さで際立っていますね。

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  2. 今回のアクシデントも相当でしたね。
    とりあえずなんとかなったようで、良かったです。
    緊急時には人柄が出るとよく言いますが、国民性というのもあるんだなぁと思いながら読みました。本音と建前を使い分けたり、融通をきかせたりすることも時には必要になりますね。

    ルージュの伝言の件ですが、こんな風に鏡にびっしり描かれてしまうと肝心の鏡が使えないので、私個人としては、正直言って大迷惑!と思ってしまったりするのですが、このウエルカムメッセージは翌日には消される物なのでしょうか?

    ムスリムのお酒事情、やはり微妙なんですね。
    売っているだけマシなのかもしれませんが、分かっていても買ってしまいたくなるお気持ち、お察しいたします。

    ご褒美があるとより頑張ることが出来るという場面、結構ありますね。
    お刺身に日本酒、赤酢に渾身の握り
    聞くだけで美味しそうですし、
    以前投稿されていた美味しそうな写真を思い出します。

    お刺身を人参に最後まで無事走り切ることを祈ります。これ以上何もありませんように。

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      1. ジャカルタは震度4くらいに感じました。
        建物の構造が粗末なので、もしかしたら震度3くらいだったのかもしれません。
        60人以上が亡くなったなんて驚きです。
        建築中の高層ビルの構造を見ていつも思うのが地震大丈夫?です。
        備えのないお国柄です

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  3. 海外あるあると言えばそうですが、国内でもこういうたらいまわし的なじょうきょうになると、「解決策や対応策がないのにルールだけを主張するのって、、、」とイライラしてしまい、これが一番のストレスですよね。

    そういう時はどうしても救世主となる液体が欲しくなるものです笑
    日本でもさすがにこのワインが外食で3000円にはならないと思いますが、
    ”気分転換”という意味では大きな価値があったのではないかと。

    無事に帰国できることを願って。

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    1. 今日は仕事の流れで久しぶりの焼き鳥屋さんでの会食でした。
      地震があったことすら忘れてほろ酔い気分。
      スマホを見たらTeamsやLineにたくさんのメッセージが。
      ❓なんじゃ❓
      安否確認のメッセージが多数着信してました。
      マグニチュード5.4で60人以上が亡くなるなんて日本では考えられない。
      それでもこの国はなんの対応もしないだろうなーって、諦めムードなのです。

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  4. いろいろ大変でしたね。。。
    アルコール消毒されてるようで(意味ちがっ(笑))元気そうで何よりです。
    日本での日本酒&お刺身のため、しばらくの辛抱ですね。

    それにしても、ルージュの伝言、、、すごいですね…(^-^;

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    1. ビックリですよね🫢
      描く人はそれなりに大変だし、きれいに消すのも大変ですねー。
      沢山ミネラルウォーターを置いてくれたり、眺めの良い部屋にしてくれるだけで嬉しいですから、それで十分。
      私的には微妙かな。
      明日街中のオートグラフコレクションのホテルに移ってひと息して、病人を拾って土曜日に帰ります。
      何も起こらないでくれ、って願ってます^_^

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