株って本当にバーチャル!!

中国の恒大集団(厳密には海外向けエバーグランデ)の経営危機が連日伝えられています。

一部報道(日本のメディアでは全く報じていない)では、国内債権者を保護して海外投資家を切り捨てる方策に出る模様とのことで余談を許しません。

ただ、この問題は3年くらい前から問題視されてきて、郊外のマンションはゴーストタウンだという話は聞いたことがあると思います。

ネットの世界では7月にはデフォルトの噂が飛んでいて、ついに現実がやってきたという感じです。

ここでは恒大集団の危機分析をするつもりは全くありません。

株式をはじめとする債権は情報戦であるということを言いたくて書きました。

メジャーなメディアしか見ない人にとっては、今回の報道は寝耳に水!!

情報通にとってはとっくに分かっていたことだからです。

(情報リテラシーが高くないとやばい)

中国国民にとって投資の歴史は浅く、バブル崩壊で多くを学んだ日本人とは違って「ハイリスクハイリターン」を理解していない個人投資家が多いようです。

「絶対に損しないって言っただろ!!」

なんて、『元本保証はありません』っていう文言の入った契約書にサインしておいてよく言うわって感じです。

右肩上がりで不動産価値が上がっているときは、リスクっていうことが頭になくなってしまうのは仕方のないことですけどね。

経験者談です🙃

恒大集団は不動産価格がいよいよ上げ止まりであることをしっかりと理解していたにもかかわらず、銀行からの資金調達停止の穴埋めに一般向けに高利のファンドを立ち上げたのですから、投資リテラシーの低い一般民衆をターゲットにした詐欺と言われても仕方のないことだと思います。

バイバイゲームとはよく言ったもので、急成長の反動は様々な裏の世界を炙り出してしまいます。

中国のスマートシティの杜撰な姿も報道(日本のメディアでは報道されていません)されていて、積み上げられた歴史の重要性を再認識できる時がやってきたのかもしれません。

インドネシアで建てたばかりの証券取引所の空中廊下が落ちたり、シンガポールの有名なホテルが傾いていたり、マレーシアのツインタワーの韓国が建てた側だけが傾いたり。

ちなみにマレーシアのツインタワーは日本が建てた問題のない側に寄り掛かるように渡り廊下を建築して、つっかえ棒の役割を果たしてあげているようです。

同じ形のツインタワーなのに、日本側は満室で韓国側は空室が目立つ有様です。

日本の建築は高価ですが、不動産の名に恥じない技術が土台にあるのです。

工業製品全般に言えることだと思います。

長い歴史を誇る国と、急成長した国の違いが土台の強固さだと思うわけです。

株の不思議

随分と脱線してしまいましたが、株の不思議について気がつきませんか?

例えば今は(テーパリングが始まる前)コロナ対策のバブルマネーが株式投資に集まって、株価が会社の業績にマッチしていません。

でも誰も問題視しない。

四季報読もうが(古い)IR情報を手に入れようが、株価は連動しません。

会社が発行した株式が流通されるようになると、株価は業績だけではない他の何かの影響を大きく受けるようになるわけです。

その株式を組み込んだファンドや、株式価格に連動するけれど実は株式そのものが組み込まれていない怪しいファンド、やばいジャンクな株ばかりをごちゃ混ぜにしてスムージー状態して優良に見せかけたファンドなどやりたい放題。

「時価総額」を担保に有利に金を借りることができるため、各企業は株価を高くするためにヤバい努力を怠りません。

真っ当に正直に申告する企業はダサい銘柄としてそっぽをむかれ、実態のない情報リークするような銘柄がちやほやされる始末。

株式やファンドという名の紙切れ(今は紙でもないですが)を、(一般民衆は)踊らされながら取引しているというのが実態なのではないでしょうか?

でも何故か、その会社が倒産するとゲームオーバーです。

恒大集団なんか損益計算書だけ見れば黒字ですから、素人にとってみれば突然のゲームオーバーに映るかもしれません。

キャッシュフロー計算書をしっかりと見ていればヤバさに気が付いたかもしれません。

たとえ気が付いても「政府はこの会社を潰さない!!」なんていう実態のない過信が実態から目を背けさせていたのだろうと思います。

株式は流通しなくても、資金調達をさせていただいた代わりに発行する約束証(頑張って還元します!!)であるのが本当の姿です。

資金調達をしたときは出資者の顔は見えているわけですから、いい加減なことはできない筈です。

売買で利益を上げようとする、ある意味その会社の業績よりも株価だけを重要視している株主に対して真剣に報いようとは思わないですよね。

アップルのスティーブ・ジョブスは、長きにわたって配当を出しませんでした。

配当するお金を再投資して企業価値を最大限まで引き上げる約束をしていました。

それが嫌なら投資しなくて結構だと。

アップルは押しも押されもしない超優良企業になって株主は大きな利益を手にしました。

それが株式の真の姿だと思います。

仮想通貨

中国政府が突然仮想通貨を違法にすると発表しました。

仮想通貨は将来的には世界共通の通貨になる重要なものですが、一部の投資家にとっては投機的な意味を持ちます。

韓国がデフォルト危機なのをご存知でしょうか?

加工貿易主体のこの国で、コロナを皮切りに企業業績が低迷しています。

さまざまな理由から、韓国の通貨が売られていてウォン安に歯止めがかかりません。

ドル建てで多数の借金をしているこの国にとって、ウォン安は借金が激増することに他なりません。

利払いすら危うい状態です。

上場企業だけをとってみても、人員削減の嵐なのです。

中小企業であればなおさら壊滅的です。

韓国で職を失った若者の間で流行っているのが仮想通貨投資。

お金を借りて投資しています。

でも仮想通貨をはじめとする債権市場(勿論株式も)は基本ゼロサムゲーム。

全員が得をするゲームではありません。

バブルで全員が徳をしたように見えても、バブルが弾けてたくさんの人が損をする。

平均化すれば限りなくゼロになります。

そんなわけで、韓国の若者がこぞって参入している仮想通貨投資はとても危険です。

中国政府は、恒大集団の破綻を皮切りに連鎖的に始まる倒産の嵐で職を失った若者たちが、韓国の若者のように債権市場で泥沼に陥らないように先手を打ったものと考えます。

最先端を行っているように見えて、上手に後出しジャンケンをしている中国政府。

日本のバブルから学び、韓国のデフォルトからも学んでいます。

株式も仮想通貨も、本来の目的を取り戻すことが正常化への近道だと思うのは私だけでしょうか?

勝手にマーケットを作ってボロ儲けして、勝手に暴落してリアルなマーケットにまで迷惑をかけるのは良くないことです。

債権市場がなければ必要以上の被害者は生まれなかったし、恒大集団だって自分たちの経営ミスを一般民衆に付け替えることができなかったわけですから、地に足のついた経営ができたと思います。

株式市場って本当にバーチャルだと思うのです。

45歳定年制に反対する人に対するひろゆきさんの発言について

こんにちは、パッチングワーカーです。

サンジャポでひろゆきさんが

「45歳定年制反対派は無能な人」

そんな挑発的な表現で自論を展開されていましたが内容は全く同感です。

私自信無能な部類なので少し抵抗を感じるし、色々と反論してしまいたくなりますが。

日本国憲法第25条で定められた「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」 

これって様々な社会保障制度がポイントになっていると思うのですが、生活保護のハードルの高さは最低限度の生活を営む権利になっていない。

車を持っていたら認めないとか、持ち家があったらダメだとか言われる。

ひろゆきさんが言っているように(もう少し弱者に寄り添った表現をしてほしいですが)、ベーシックインカムならば財産とか収入に関係なく受け取れる訳ですから、役所側も受け取る側も楽になる訳です。

能力無いって解っているけれど、今の会社にしがみつくしか生きる方法が見つからないと思ってしまっている人にとって45歳定年なんて強烈ですよね。

例えば一人当たり10万円が毎月支給されて、足りない分はアルバイトで補填すれば生きて行けるのであれば気が楽になります。

4人家族なら40万円ですからね。

そもそも嫌がらせを受け続けてメンタルが壊れてしまいながら会社にしがみつく意味がなくなる。

ひろゆきさんを含めて、お金を稼ぐ能力が備わった人たち(もちろん人一倍努力をされている)からすれば「無能」の一言で片付けられるのかもしれませんが、

サンデル教授の

「実力も運のうち」

にあるように、努力すれば金持ちになれる境遇に生まれ育った運というものを受け入れなければいけない。

親の都合で義務教育の中学にも普通に通うことが許されない子供だっているし、大学の学費(交通費や生活費もかかる)が払えない家庭だってたくさんあります。

日本人ではなく貧しい国の子として生まれた人達と同じ土俵で勝負しようなんて考える人はいないと思いますが、国内にも大きな格差があって「運」が存在する訳です。

前世で徳を積んだ人が今の世の中で恵まれた才能を授かって生まれてきたと考えることは間違っていませんが、そうで無い人が「無能」と格付けさせる社会はおかしいと思うのです。

会社で才能を発揮して利益増大に貢献できる人はサラリーマンとして、類まれな運動能力に恵まれた人はプロスポーツ選手として、芸術の才能に恵まれた人は芸術家として所得税を、経営の才能に恵まれた人は起業して法人税を納める。

会社員として働く素養に恵まれなかった人は、何らかの形で社会貢献する(親の介護だって立派な社会貢献です)事で堂々とベーシックインカムで暮らせば良いと思うのです。

Covid-19の世界的流行で都心に住むメリットが薄れた今、地方(生まれ故郷等)に住んでICTを使ったり、地域でアルバイトをして足りない分を補ったりして暮らすのは人間らしい。

故郷でなくても地方であれば生活コストはかなり低いですから、最低限度以上の生活レベルが保てるのでは無いでしょうか?

会社内で成果を出せない人を「無能」という括りで排除するのではなく、その人に最も適した生き方を探すためにベーシックインカムがサポートしてあげる仕組みがあれば良いだけです。

以前障害を持った人の役割について書きました。

ぜひ読んでいただければ幸いです。

https://wordpress.com/post/keiken.blog/639

ベーシックインカムは

「人の心を洗う仕事」

をしている障害者の方々、

「家事全般を引き受けて家族を支える仕事」

をしている主婦の皆様への給料にもなるのです。

生活保護という施しではなくて、堂々と受け取れる収入です。

ベーシックインカムこそが45歳定年制実現の前提条件なのです。

私の体験

10年と少し前、妻がアメリカで倒れて病院のお世話になりました。

レベルの高い医療と看護師の方の素晴らしい対応で一命を取り留めました。

今でも感謝しています。

反面、手出し3000万円以上の医療費は我が家の財政を圧迫しました。

家内が半身麻痺で言葉が話せない形での退院となり、毎月の薬代は20万円近くでリハビリ代も同じくらいかかりました。

医療関係だけで毎月50万円以上が飛んでいく計算になり、また入院中の請求書が毎日のように届いていたこともあって頭がおかしくなりそうでした。

ヘリコプター代100万円、ICU部屋代(技術料や薬代は別)一日40万円、胃瘻のオペ代60万円、医師の技術料百万円、薬代1000万円以上、救急車10万円(麻痺してしまっていたので安く感じてしまいました)…。

こんな請求書が毎日届き、病院に詰めっぱなしだったため郵便を確認できていなかった事による支払い督促の電話。

家内にも子供達にも話すわけにはいきませんでした。

家内が飛行機に乗っても大丈夫だと医師からお許しが出たタイミングで帰国を決心しました。

1番の理由はスピーチセラピー(言語聴覚)という言葉を取り戻すリハビリが英語だったこと。

全く効果を感じることができなく、意思の疎通ができないことに将来の不安が募っていったのです。

2番目は鹿児島大学の川平教授(促通療法である川平法の提唱者)に直談判して入院させてもらえる目処が立ったこと。

3番目の理由は経済的問題。

高額の医療費を払い続ける自信がなかった。

手元に残ったお金を手に、家内の実家の近くに古民家を借りて住むべく帰国したのでした。

アメリカってありがたい国で、高額の医療費を払った人に一定の限度内で支払った所得税を払い戻してくれるのです。

結構稼いでいたので数百万円還付されました。

これと少し残った所持金で無職生活が始まったのです。

帰国してすぐに健康保険証が手に入りました。

帰国組なので前年度の収入はゼロ。

帰国して保険料を払い始めたばかりなのに、全ての医療費がアメリカにいたときの50分の1くらいになりました。

有り難くて本当に泣けました。

日本国民であることに感謝しました。

闘病記は過去ログをご覧ください。

実はわたし、家内が倒れてから脳がずっとフリーズしていました。

先読みをして的確な判断をすることが常だったビジネスマンだったのに、心が病んでしまってフリーズから回復できませんでした。

口座のお金がみるみる減っていく不安ってわかりますか?

入ってくるお金はゼロで、出ていくばかり。

家内の面倒をみなければいけないので働けないし、もともと働ける精神状態でも無い。

生活保護を受けるために持ち家を手放そうかとか、後ろ向きなことばかり考えていました。

追い討ちをかけるように、障害1種1級認定されたにも関わらず障害年金が払われない決定がなされました。

理由は簡単でアメリカで発症したから。

八方塞がりでフリーズした脳にもう一つロックがかかりました。

自信という自信は全て削ぎ落とされて、ダメな自分を責める感じでした。

今ですか?

今は沢山の出会いと皆様の暖かさのおかげでなんとか家族を支えています。

自信もそれなりに取り戻しました。

私が言いたいのは

「一時的に失った自信と病んでしまった心を取り戻すまでの期間、仕事をしなくても良いんだよ!!っていう安心感」

があれば回復も早いと思います。

これがベーシックインカムだと思うのです。

回復したらできる範囲で仕事をして税金を納める。

同じ境遇に悩む人達のために稼ぐのです。

「少し落ち着けば頑張れるけれど、今は頑張れないんです」

そんな人って多いと思います。

無能なのではなくて向いていないだけ。

無能なのではなくて役割が違うだけ。

無能なのではなくて、一時的に病んでいるだけ。

45歳定年制は大賛成だけど、まずは社会インフラの整備が先です!!

ひろゆきさん、悔しいけれどあなたのいうことに同調します。

言葉を選んでくれるともっとありがたいけれど、そうなってしまうとひろゆきさんではなくなってしまうから、私の言葉で通訳するとします。

通訳合ってますかね?

大増産時の危険

モデルナのワクチンに混入した金属片の正体は、やはりステンレススチールでしたね。

信じ難いと思いますが、ワクチン接種後に亡くなられた方の死因と混入した金属片との因果関係は薄いと思います。

勿論、医薬品に不良なんて事は許されません。

厳格な品質管理技術を提げて日本の製造業は進化しましたから、私たち世代の人間にとっては不良がないのは当たり前なのです。

ZQC(Zero defects quality control : 不良が出ない品質管理)なんて言葉が出るくらい、品質にこだわってきました。

そんな産業界の中でも、医薬品産業、航空宇宙産業の品質はずば抜けていました。

一度事故が発生すると、取り返しがつかないほどの大事故につながるからです。

私が身を置いていた記録メディア業界では、基本全数検査が最後の砦でした。

若い方はご存知ない既に絶滅したカセットテープやビデオテープは、生産過程でテープの表裏が裏返ってしまう【裏巻き】という現象が存在して、もしもコンシューマーの手に渡ってしまうととんでもない事態になってしまいます。

結婚式のビデオを撮った(つもりだった)のにテープが裏巻きだったら(当時のビデオはテープに記録していました)一生に一度の晴れ舞台の記録が台無しになってしまうわけです。

その為に裏巻きを発生させない工夫を徹底的に盛り込むのですが、それでも絶対にコンシューマーの手に渡らなくするために全数検査をします。

あの大きなVHSカセットは毎秒1個の製品が出来上がるのですが、毎秒録再ヘッドで特殊な信号を録音再生して確認します。

裏巻きならば再生信号はありませんから、ラインの外に不良品として排出されるのです。

不良品が一定時間に一定頻度以上発生するとラインは停止します。

何かおかしいことが発生しているから、恒久対策を打ちなさいという意味なのです。

発生させない、流出させないは手法が違いますが、目的は同じなのです。

買った人を絶対にガッカリさせない。

医薬品ならばもっと責任は重いのです。

最近は中国製品の台頭で、少し毛色が変わり始めました。

一定の不良品は混じっているけど安いから勘弁してくれ!!みたいな空気。

この空気が当たり前になって、製薬業界にまで飛び火したのか?

あとは、成長が激しい国にありがちな傾向なのですが、安全より生産性を優先する風潮があります。

かつての日本は航空事故多発国でしたし、台湾も同じ。

中国も同じですし、新幹線すら事故を起こすしまつ。

急成長に人材が追いつけていないのに、生産性を重視するから事故が多発します。

韓国は成長が穏やかになったのに、相変わらず安定して航空事故や鉄道事故が発生しますね。

これは臭いものに蓋をする文化(揉み消す文化)だから、問題自体が発生していないことになってしまい修正の機会が奪われるからなのです。

意味不明の文章が続いて恐縮ですが、まとめるとこんな感じです

  1. ワクチンは大増産中に発生した起こるべくして起こった事故
  2. 厳格な規格のおかげで、削り取られて混入した物質はステンレスだった
  3. スペイン人の気質は製造には向かないかな?(個人の感想)
  4. 全体的に厳格な品質管理より安価な製品を求める傾向がある

そんな感じだと思います。

現役のときは結構ストレス抱えながら品質を守ってました🙃

3D バーチャルワールド

Verbela

今日はいつもと毛色が違う内容です。

朝4時からVerbelaというARバーチャルワールドにおいてパネルセッションが開催されたので参加しました。

サンディエゴ時間14日正午からなので東京は13日午前4時から。

このバーチャルオフィスをビジネスで使用している関係で参加しました。

2年前だったらサンディエゴに飛んで参加して、時差ぼけになる前に帰ってくるスケジュールで参加したと思います。

Featured Speakers:

  • Alex Howland, Co-Founder & President of Virbela
  • Philip Rosedale, Founder of Second Life and CEO of High Fidelity
  • Cathy Hackl, Author, Speaker, and XR Thought Leader
  • Moderated by Charlie Fink, XR Consultant, Columnist, Author, and Adjunct 

とありまして、二人めのPhilip Rosedale氏は知る人ぞ知るセカンドライフのファウンダー。

2005年くらいだったかな、3Dインターネットのバーチャルワールド「セカンドライフ」が世界に広がっていて、秋葉原とか東京とか、道後温泉なんていう街もありました。

世界中の人たちと交流できてビジネスの世界でも物凄く期待されていました。

私達もテレビに取材されたりしていました。

明るい未来を夢見ていたのですが、時期尚早と言いますか早すぎました。

この技術が認知されたのはポケモンGOだったと思います。

LMSという学習支援システムの仕事をしていまして、大学を中心に技術を提供しているのですが、この世界にもいよいよARが必要とされてきました。

不謹慎ですがコロナのおかげなんです。

海外ではそれなりに認知されていて導入が進んでいたのですが、スーパーコンサバジャパンは重い腰が上がらずに困った状態だったのです。

コロナで困った事態になって、デジタル庁なるものが出来ることになって少しずつ変わり出しました。

遊びを中心に北米ではロブロックスやフォートナイトが快進撃中ですが、学習という意味でこれらゲーム先行のインフラが有益に使えるようになるのはまだ先になると予想しています。

それまでは強固なセキュリティーを備えた安全なシステムが中継ぎを担うのです。

人と人が触れ合うのは基本です。

ただし物理的にそれが叶わなくなった時に、2020年のような完全ストップでは困るのです。

デジタル庁の平井大臣がニュースピックスでおっしゃっていましたが、落ちこぼれを出さない工夫を徹底的にやるのだそうです。

ARという技術は珍しいものではありませんが、Zoomなどでは得られない親近感や雑談などを楽しめる環境は使ってみるとおつなものです。

ZoomとARを使い分けることで、コロナで孤独な大学生たちを少しでも救うことができるのではと期待しています。

あの時狙っていた世界がやっと現実のものになってきていることへの興奮を隠せません。

最後はみんなで記念写真を撮りました。

アバターですけどね。

2年間の福祉会館でのプログラムが終了した妻が、週1回か2回自費で通うための書類を福祉会館からもらってきました。

同じ住所、氏名、保証人の住所、氏名を5通。

ハンコも5回押しました。

会館の方達は親切で頑張ってくれているので不満はありません。

でも、障害を持つ人が同じことを5回も手書きで描き続けるのっておかしくないですか?

マイナンバーカードがあるのって何の為なんでしょうか?

ハンコを廃止するって何だったのでしょうか?

マイナンバーカードを翳せば全ての手続きが終わるシステムが理想だし、平井大臣ならやってくれると思います。

データは数千キロ離れた最低2箇所でミラーリングされて守られます。

今の時代に紙のために費やす時間が本当に無駄に感じてしまいます。

無駄なペーパーワークを減らして、物理的なサポートに回って欲しいと思うのは私だけでしょうか?

現場を見に行かないリーダーは正しい判断ができない。

同じことなのではないでしょうか?

今日は言うだけのアホが文句言ってる日でした。

私のことです。

チーム内で意見を率直に言える事 

組織委員会内目線での見解

森喜朗氏が辞任の意向を示しました。

もう少し早く表明されると読んで準備していたため、このブログの投稿が遅れました。

今回の森氏の失言は失言ではないです。

森氏のお考えだし、二階氏のお考えなんだと思います。

二階氏は何食わぬ顔で、今まで通り後ろから自民党の上層部を迷走させる事でしょう。

お二人とも、軍国主義下の日本で生まれ育ち、敗戦と共に米国主導で民主主義に大きく舵を取った慌ただしい時代の流れにあって、考え方の変化について行けなかっただけの話だと思うのです。

森氏は気配りの人として有名で、歴代総理の中でも桁外れの人脈をお持ちだと聞きました。

IOCからすぐに擁護が入ったところからもわかるように、IOCの上層部との関係も強力な証拠です。

最大の問題は、組織委員会の方々や橋本聖子五輪相兼内閣府特命担当(男女共同参画)大臣、女性活躍担当大臣が『この方の考え方や言動は五輪のポリシーに相応しくない!!』と、声を上げられなかったこと。

共に東京五輪を成功させようと頑張ってきた仲間であれば、互いの人格や根底にある考え方くらいはわかっている筈ですよね。

この失言まで裸の王様を続けてきた事で、森氏が気配りの人としてIOCとの関係を築いてきた事も、IOCとの強固な信頼関係を築いたことも打ち消され、全否定される羽目に陥ってしまいました。

声を上げることの先送り(今更言っても遅い)によって、森さんへの全否定と、日本の男女同権後進国のレッテル(元々G7中最悪)も確固たる地位を築いてしまったのです。

以上は国民目線では全くないのですが、組織委員会内目線としても最悪の振る舞いであり結末だったと思うのです。

国民が全く見えていない方々の中だけでのこの騒動、五輪中止になっても(なるでしょう)ギリギリまで開催を呼びかけて国民を欺き(今更誰もできるとは思っていないが、日本サイドからの中止決定では保険金の受け取り額が大きく減ることになる)、橋本さん達は最後まで頑張ったと言いながら落とし前をつけない腹なのでしょう。

本物の政治家

コロナ禍でも国民にマスクをいち早く無料で届けたり、政治主導で感染拡大をコントロールしたりと政治が素晴らしいオーストリアにお住まいのブロガーさんの情報ですが、心から国民のために全てを捧げる覚悟の方か、ビジネスなどで大成功されてお金は潤沢にお持ちの方々が政治家になるのが普通なのだそうです。

私が住んでいたルクセンブルグも同じでした。

鉄工業で栄えた国ですが(世界一を誇った鉄鋼会社アルセロール社(現アルセロールミッタル)はルクセンブルグの会社です)、1970年台前半の石油危機に危機感を持ち、鉄工業が衰退に向かうと判断した政治家達が知恵を絞り産業構造の転換を政治主導で推し進めました。

詳しくは書きませんが、金融界の人なら必ず知っている重要な拠点で、投資信託残高は米国に次いで世界第2位です。

神奈川県ほどの小国がGDP世界1位(日本は24位)にまで上り詰められたのは、政治家の力が大きいのです。

金融だけではなく、ICTや電子商取引産業などへの支援も手厚く、マイクロソフトに吸収されたスカイプもルクセンブルグの会社です。

2000年代初めには電子マネーが行き渡っていて、買い物も公共交通機関に乗るときも使うことができました。

今では全ての公共交通機関を無料で使えるようになりました。

オーストリアやルクセンブルグは小国であるが故に、何もしてくれない政治家はあっという間に居場所がなくなります。

自然と本気の政治家だけが残るのです。

米連邦議会にトランプ大統領支持者が侵入した事件、ミヤンマーのクーデター、新疆ウイグル自治区での虐殺等、世界中が声を上げるようなあり得ない非人道的かつ自己中心的な振る舞いに対しても、未だ日本は静観を決め込んでいます。

主体性がない国だと思われるでしょうね。

近年の政治では、日本が世界に先駆けて実行して、評価されたり世界が追随するような取り組みを見つけることが難しいです。

要するに、少なくとも政治の世界は進化していないのだと思うのです。

新日本列島改造論が登場する日が来るのでしょうか?

本題

かなり横道に逸れてしまいました。

海外で暮らして外から日本を見る機会があると、日本の良いところ、ダメなところがよく見えるようになります。

日本のダメなところの一つに

『先送りして熱りが冷めるのを待つ』

と言う文化があります。

企業の中の意思決定にまでこの思想が及び、アジア各国とのスピード感に大きな差が生まれています。

私のチームに4名の女性がいます。

4名とも社長にお願いして採用していただいた女性達です。

Aさんは税理、財務のプロ 法律を熟知 独身。

Bさんは事務方のプロ あらゆるソフトを使いこなします 独身。

Cさんは貿易実務、外部との交渉のプロでTOEIC満点 アメリカの大学を出てイギリスに渡って仕事をしていた方で2人の子持ちシングルマザー。

Dさんは通訳1級 知らない事でもあっという間にものにするマルチな天才で、アメリカの某有名大学を主席で卒業 超優良企業にお勤めの旦那様と二人暮らし。

チームには数で勝る男性軍がおりますが、柔軟性、仕事の速さ、学習能力等で圧倒的な差を見せつけています。

勿論私もダメダメです。

1つ目に言いたいこと

女性の方がはるかに優秀なんですけど

パッチングワーカー🙃

先週からDさんが産休に入りました。

ずっと子供が欲しかったのだそうですが、なかなか恵まれなかったそうです。

海外取引の面倒な部分を任せていたのですが、1年後には帰ってきて欲しい(CさんとDさんはテレワークでお願いしています)ので、代わりの社員を採用しません。

貿易実務のパートを採用してCさんの負荷を減らし、Dさんの仕事をCさんと私でこなそうと考えているのです。

数の道理で絶対にオーバーフローするわけですが、そこは複数のICTアプリを導入して一気に効率化を図るのです。

CさんとDさんは英語がほぼ完璧ですから、翻訳業務も多く負荷がかなりあります。

それも、機械系と化学系の特殊用語がたくさん使われている仕様書などの翻訳ですから、Google翻訳などは役に立ちません。

AIを使った有料の翻訳アプリの導入。

notionと言うデータベースの導入。

CRMの更新(経理ソフトと連携していないCRMから乗り換えます)

をDさんの妊娠が判明した時から準備を始めて、コスト対効果、ICTに弱い社員へのサポート、導入計画等の資料を用意して、根回しも徹底的にしました。

稟議書も根回し通り作って提出。

なのに、役員の上の方で差し戻し。

『CRMの機能について疑問の声』

資料を作って説明し直して….。

そのあとしばらくの間、その方の机で稟議書は眠りについていました。

時間がないので再々催促をしたところ、帰ってきた答えが

『ああ、あれはOKだよ。問題ない。僕のところで止まっていたのを社長に知られたくないので、日付を今日に修正して出し直してね。』

全く同じ内容で、全く同じコストで、導入が遅れて、再々説明の労力と準備期間の欠如が発生したのです。

意味もなく先送りするだけの差し戻しって、時間もお金も余計にかかって、面倒なことだらけです。

パッチングワーカー🙃

はい、これが日本の悪しき習慣です。

ただ止めただけ。

その間に学習も調査もなされず、同じ内容でOKになる。

森さんもすぐに辞任表明しておけば潔さも評価されたし、国際的にもここまで大騒ぎにならなかったと思います。

勿論委員会に森さんの根底にある考え方に意見できる雰囲気があれば、そもそもこんな騒ぎは起こっていません。

決断の速さと、チーム間で意見を言い合える雰囲気作りは必要です。

裸の王様ってどこにもいますから。

今回の失言騒ぎ、日本が抱える問題をあぶり出してくれました。

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