ユーミンの歌詞

みかぽんさんのブログでback numberの歌詞のことが書いてあって、色々と懐かしい気持ちが蘇ってきました。

娘がback numberのファンクラブに入っていて、熱心にコンサートに行ったりCDを購入したり、オンラインライブを観たりしています

back numberって歌詞が素敵なんです。

情けない男心を切実に歌っていて、家族全員が好きです。

私の世代はなんといってもユーミンでして、みかぽんさんにメッセージを入れてからずっとユーミンの歌が頭で鳴りっぱなしなんです。

週末は必ず両親の元へサポートに行くのですが、実家には私が買い揃えたユーミンのアルバムが揃っています。

ちなみにキャンディーズも揃っています🙃

ユーミンの歌詞はものすごく凝っていて、中央フリーウェイなんかは有名ですよね。

実際はフリーウェイではないのですが、中央高速道路をそのまま描写。

ビール工場や競馬場がしっかりドライブ中に現れてくれて、恋人同士で盛り上がったものです。

山手のドルフィン(実際には根岸)のめっちゃ高価なソーダ水(当時は紅色でした)を頼んで、そんなに美しくない工場ばっかりの海を映してみたりもしました。

リインカーネーションというアルバムの最後の曲『経る時』を聴いたことがありますか?

『ふるとき』と読みます。

『4月毎に同じ席は薄紅の砂時計の底になる、空から経る時が見える寂れたそのホテルから…』

降ってくる桜の花びらと、過ぎて行く時間を重ねた素晴らしい歌詞なのですが、オープンエアの席が桜の木の下にあって、4月に桜の季節に花びらで席が埋まってしまうことを歌っているのです。

窓際では老夫婦が膨らみ出した蕾を眺めてる

薄日のさす枯木立が桜並木であるのを誰もが忘れていても

何も言わず やがて花は咲き誇り

叶わぬ想いを散らし 季節はゆく

二度と来ない人のことを ずっと待ってる気がするティールーム

水路に散る桜を見に

寂れたこのホテルまで

真夏の影 深緑に

ペンキの剥げたボートを浸し

秋の夕日細く長く

カラスの群れはぼんやりスモッグの中に溶ける

どこから来てどこへ行くの

あんなに強く愛した気持ちも憎んだことも

今は昔

4月毎に同じ席は

薄紅の砂時計の底になる

空から降る時が見える

寂れたこのホテルから

🏨🏨🏨

素敵な詩ですよね。

実際の桜に埋もれた席と、過去の経験を重ねているのです。

この曲を聴くと青春の時が戻ってくるのですが、皆様の思い出の曲やアーティストは誰ですか?

語りたくなってしまう私は、今の自分が幸せだからなんだと思います。

ぜひ聞かせてください。

アランチーニ(ライスコロッケ)

脱肉のメニュー作りに慣れてくると、視野が広がってきます。

『あれも肉が入ってない』

『これも肉が入ってない』

自分の引き出しに入っているレシピ(全部体が覚えているのでアクセスが大変です)から、肉無しを探し出す方がずっと簡単だと気づいてしまったのです。

今日は土曜日なのに娘はマウスの面倒を見るために学校に出かけます。

昨日大量に仕込んでおいたポテトサラダ(ハム無)を入れるとして、あいちゃん農園から届いた巨大ズッキーニと人参、ナスをオリーブオイルとシチリア海塩を振りかけてレンチンしてマリネも付け合わせに入れる。

メインはアランチーニ。

今日は炊き込んだイタリアンライスを使いました。

玄米、白米、玉葱、人参、しめじ、カツオ出汁、昆布出汁、トマト缶、バジル千切りと水、塩を入れて1時間置いて、圧力鍋で沸騰してから8分炊いたもの。

昨夜コロッケを作って余ったパン粉(超熟をフードプロセッサで砕いただけ)があったので、炊き上がったものを冷ましてチーズを握り込んだおにぎりに卵を纏わせてパン粉をつけます。

コメが澱粉なので粉はつけなくても大丈夫です。

180度の油で90秒揚げて、裏返してから更に90秒揚げて出来上がり。

中身には火が通っているので、狐色に色付けばチーズも溶けてバッチグー。

ズッキーニの横にとろとろナス君がいるのですが、全くわかりません。

全く肉を使っていないシチリア風弁当をお楽しみください。

その昔、娘が大怪我をしたシチリア北東部のエオリア諸島のひとつパナレア島でもソウルフードとして売っていたアランチーニは冷めても美味しいんですよ。

脱肉弁当

大豆ミート

脱肉を始めた頃は物足りなくて参りました。

『大豆ミート』とか『フェイクミート』を食べるくらいなら肉を食えばいいじゃん!!

って思っていました。

でも食べたくなるんですよ。

肉が。

フェイクミートで代替です。

やっぱりフェイクミートは大切です。

ならば極めるしかないっしょ。

実際のところ、知識を持たないで大豆ミートを調理すると『肉の形をした豆腐』にしかなりませんでした。

始めてすぐに脱肉弁当をアップしていくつもりだったのですが、全然美味しそうでも美味しくもなかったのでやめていました。

石の上にも3週間!!

大豆ミートの美味しい食べ方と、豆腐の上手な使い方がわかってきました。

初めの頃は大豆ミートを水につけておいて、水を何回も替える作業で大豆味を殺していましたが、栄養価が犠牲になってしまうことに気が付きやめました

玄米があって美味しいあいちゃん農園の有機野菜があるのだから、あえて肉っぽい料理をメインにすることをやめて、野菜を押し出そうと考え出したら肉っぽい料理も美味しくなってきました。

思い出せないことを真剣に思い出そうとしている時は思い出せなくて、全く違うことをしているときに思い出すみたいな感じ。

寝ても覚めても脱肉レシピを考えていたけれど、考えるのをやめたらグッドアイデアが湧いて出てくるようになりました。

ポイントは玉ねぎでした。

ハンバーグの美味しさも玉ねぎがポイントだったことにも気が付きました。

大豆ミートを引き立てる最高のパートナーは玉ねぎです。

ある時は飴色になるまで炒めて、またある時は生のままミジン切りにして放り込んで蒸し焼きにする。

完全脱肉弁当

脱肉弁当のご紹介です。

蒸し根菜のマリネ

色とりどりのにんじんの甘さに感動できるメインディッシュです。

豆腐で作ったフェイクつくね

飴色になるまで炒めた玉ねぎのみじん切りに米粉、片栗粉、キヌア、麩、木綿豆腐を入れてしっかりこねたあと成形して焼きます。

最後に味醂と醤油の甘辛ダレで味付け。

フェイク鶏そぼろ玄米ご飯

大豆ミートのミンチ版と玉葱のみじん切りを炒め煮。

出汁、みりん、酒、醤油で味付けしたそぼろがけ玄米ごはんです。

すごい満足感で、お腹いっぱい。

オーリングテスト

痛みが増した原因

妻の痛みが大きくなっていて危機感を持っていました。

それにしてもこれは気圧の悪戯だけではないのではないかと思い始めました。

今回に限っての犯人が炙り出されました。

風呂上がりなどに痛い足をマッサージするアルニカオイルが妻には合わなかったようです。

スイートアーモンドオイルでマッサージするのが普通なのですが、Youtubeを見ていてある女医さんんが勧めていたこともあって「アルニカオイル」を買って試してみていたのです。

下記はTIMELESS EDITION.com様のサイトからの抜粋です。

アルニカオイルは、痛みや炎症を抑える作用があります。筋肉痛や関節炎などを緩和させます。アスリートのマッサージや、老化で生じる関節痛などに利用できます。

アルニカオイルは、刺激が強い成分が多いので、特に顔への使用は注意が必要です。もし合うようであれば、炎症を緩和させてくれます。打撲のような怪我にも利用できます。肌を再生させ、滑らかにさせてくれます。ストレッチマークの緩和にもいいです。

timeless-edition.com

アルニカオイルは強い薬効があると同時に、それは副作用になる場合もあるので注意が必要です。毒性のある成分も含まれます。食用としては使用しないこと、傷口に直接使用しないこと、アレルギーがある場合があるのでパッチテストを行うこと、妊娠中は使用しないこと等が挙げられます。刺激が強いので、連続して使用することも避けてください。場合によっては不整脈を引き起こす可能性もあります。利用する場合は、各商品の注意点をご確認ください。

timeless-edition.com

こんな感じでAll or nothingみたいなオイルなのですが、藁をも掴む気持ちで試していたのですが、まさか痛みを増やす働きをしているとは思いもよらずに続けてしまっていました。

オーリングテスト

オーリングテストをご存知でしょうか?

正確にはバイ・ディジタルO-リングテストと呼ばれて、世界中の医学会で採用されている検査手法です。

生体そのものが極めて敏感なセンサーであり、体に合わない薬剤や素材を近づけたり、手に持たせたりすると、筋肉の緊張は低下する。反対に、体に有効な薬剤や素材では緊張が良好に保たれる。また、身体の異常のある部分に触れたり、刺激を加えることでも、同様に筋力が低下する。

大村恵昭博士

具体的な方法はネットで調べていただけるとわかると思うのでここでは書きませんが、パワーストーンの店や宝石関係の店、ホメオパシー、占いに至るまでこの手法を使っているところは多いようですが、学会ではこれらの利用を認めていないようです。

この方法で妻に対するアルニカオイルの影響を調べると一瞬で判明しました。

NGだったのです。

すぐに使用を中止して、2週間程度様子を見ることにしました。

使用を始めるときに確認すべきことでした。

大いに反省しています。

私とオーリングテストの出会いについて触れさせていただきます。

1987年だったと思いますが、半年以上全身の不調が続いていたある日激しい胃の痛みに襲われました。

九州の田舎町の独身寮で暮らしていた私は病院の当てもなく寮の管理人さんに聞いてみました。

胃腸科はH胃腸科とK胃腸科の2つあって、H 胃腸科は人気があるから混んでいるけれどそっちがいいと思うと言われました。

待つのが嫌いな性格もあってか、人気のないK胃腸科を選びました。

怖くなるほど患者がいない胃腸科で、すぐに診察してもらえました。

先生は見た事もないような方法で私の全身をチェックして、2種類の菌の名前をあげました。

「こいつらが全身に回っていて、なぜか今は胃に集中しているから胃が痛むんだ。

化学的な検査をするから結果が出るまで1週間かかるけれど、私を信用して薬を飲み始めるか検査の結果を待つかは君が決めていいよ。」

何が起こっているのか訳がわからなかったけれど、胃の痛みを1週間も何もしないで我慢するのは耐えられなかったので薬を処方してもらったのです。

1週間後には受診すら躊躇うほどケロッと良くなっていました。

その先生こそ、ニューヨーク心臓病研究所所長の大村恵昭先生だったのです。

当時は久留米医大に席を置いていらして、久留米医大系列の病院を回っていたそうです。

必要な薬と処方量まで判明してしまうこの手法は製薬業界に嫌われて研究のスポンサーが現れなかったのだそうです。

その状況を理解して研究室を提供したのが久留米医大だったそうです。

1993年にバイ・ディジタルO-リングテストはアメリカで知的特許認可されました。

以前書いたYNSAもそうですが、世界規模の発見が日本から出ているのに、日本国内では認められていないことが多いのだと悲しくなります。

それでもめげずに研究を続けた大村先生は、ついにニューヨーク心臓病研究所所長として招聘された訳です。

当時は暇だった(K胃腸科は本当に閑古鳥状態でした)ようで、診察を受けるたびに1時間以上使ってオーリングテストについて教えてくれました。

東洋医学に関する知識もこの時に関心を持ち始めた記憶があります。

おかげでオーリングテストに関する知識は豊富なのですが、一番使わなければいけない時に忘れていたなんて困ったものです。

素晴らしい出会いがたくさんあるのに、活かせていない自分が悲しいです。

本末転倒

ワクチン接種が進む前に手綱を緩める行為が政府によってなされています。

『仕方がない』

とか

『このままだと選挙で負ける』

なんて考えているのでしょう。

私は新宿に近い中央線沿線の駅横を通って歩いて通勤しているのですが、6月1日を境に盛り場が盛り出しました。

20時をとっくに過ぎた時間でも目を疑うほどの明かりが煌々と灯って、満席の店内ではお酒を飲みながらマスクを外した老若男女が楽しそうに大声で語り合っています。

店の外にはタバコを吸いに出てきた人たちが、マスクをしないで語り合っています。

長い間我慢し続けてきた人達は、緊張の糸が切れたかのようにはしゃいでいます。

若い人ばかりではありません。

1月分の補助金すら振り込まれていないのですから、居酒屋のオーナーを責めるのは筋違いです。

政府関係者や、都の上層部の方々は自分の目で実態を見ているのでしょうか?

政府関係者や、都の上層部の方々は、経営にキャッシュフローがどれだけ大切な意味を持つかお分かりなのでしょうか?

歪んでいるかもしれない報告を聞いたり、データというやつを見て判断しているのではないか?

そう思わせるほど滑稽な愚策が続きます。

オリンピックに合わせて緊急事態宣言を解除して….なんてシナリオを描いていて、PCR検査数を制限してデータも捏造して安全をアピールしようと、狭い窓のない部屋で戦略会議という名の井戸端会議で意思決定しているのであれば、それは大きな間違いだと思いますよ。

私の肌感覚で申し訳ないですが、あの盛り場の雰囲気や人々の飲み方を見る限りでは、リバウンドは確実に発生して今週末にはすでに感染者が増え始めるでしょう。

ひた隠しにデータをエクセルマジックでインチキしても、医療崩壊が起きるでしょうから隠し切れない。

観客を入れてオリンピックをやっている横で、病院は医療崩壊と戦う地獄絵図が見えるのです。

ワクチンの摂取率が実際に上がってから手綱を緩めないと…ていうか、もう遅い。

ものづくりに長く携わっていると、本末転倒としか言いようのない愚策をたくさん目にする機会を得ます。

1秒間に3個生産できる機械があったとします。

機械が不調で1%くらいの不良が出てしまうことがあったと想定しましょう。

不良を出荷するわけにはいかないとばかりに、カメラ式の検査装置(画像認識と言います)を導入して対策をしようとするお偉さんやオーナー様がいらっしゃいます。

まずしなければならないことは1%の不良が出る原因を突き止めて、恒久策を打つことです。

そしてこの対策が効果を出しているのかを、QCチームが検証するのです。

それがうまく機能したら、画像認識装置でも特別なセンサでもつけて問題発生を繊細に見張ればいいのです。

それをしないで画像認識装置をつけて、機械を止めたくないからといって自動系外排出装置(不良品をラインから取り出してしまう)を設置してご覧なさい。

1秒間に3個生産できるのですから、この機械は1時間に10800個生産します。

1%の不良発生率ですから108個もの不良品がはじかれるのです。

1シフト8時間とすると、864個の不良品です。

QCチーム、或いは製造の品質チームは864個もの不良品を分析して問題の本質を突き止めなければいけない。

問題の本質を突き止めて修正しない限り、1日2500個以上(24時間稼働の場合)の不良品を生産するのです。

画像認識装置は最後の砦で、マーケットに不良品を出さないためには絶対に必要ですが、まずは不良品が出ない機械に仕上げるのが先です。

機械と書きましたが、品質を掌るのは4Mといって、人(man)、材料(machine)、機械(method)、製法(material)なので、それら全てからのアプローチが必要なのです。

完璧な製品を高い歩留まり(例えば99.9%以上)で生産できるようにしてから、初めて砦を設けるのです。

何が言いたかったのかというと、物事のアプローチの順番を間違えるととんでもない事になるよ!!です。

一般的には「本末転倒」って言いますかね。

目の前数センチメートルしか見ていない応急策の事をアメリカではミッキーマウス、フランスではマクガイバーって呼んでいます。

英国では本質を見極めて完璧に作り直さずに、スペーサーを入れてその場しのぎを繰り返すエンジニアのことを「シーマスシンマーマン(スペーサーのスペシャリスト)」と呼んだりします。

エンジニアの世界では目先ばかりを追う愚かな奴を馬鹿にします。

イギリスでは一昨日、コロナ死者がゼロでした。

イスラエルではマスクの着用義務が外れました。

ニューヨークに活気が戻ってきました。

ワクチンの摂取率が集団免疫に達した事を受けての措置であり結果なんです。

どんなに苦しくても、大切な国民が亡くなっても、ワクチンの接種で集団免疫を作ることがコロナ制覇への道だと考えた政治家は、政治生命をかけて邁進したのです。

達成するまでは厳しい規制を国民に課し続けた。

そして勝った!!

政治生命をかけられないから、常に後追いになるし、ミッキーマウスになってしまう。

来週の今頃、感染者の数が爆発していないことを祈ります。

次の選挙結果がクリアにカラーで見えます。

夢であることを祈るばかりです。

ボローニャソーセージについて

本物を知る前に判断しない

naturalwinetuscanyさんのランブルスコに関する投稿に食いつきまして、暖かいコメントバックをいただきました。

イタリアの、特にボローニャの食文化に関することは止まらなくなってしまいそうなので記事にしようと考えました。

ボローニャって日本人にはあまり馴染みが深くないですよね。

トスカーナは有名でも、エミリアロマーニャは知らない。

私は25年近く前にある設備を欧州内で調達することになって、ドイツとイタリアの機械メーカー数社を探し当てて実際に見学に行きました。

ドイツはミュンヘン、ブレーメン、元東ドイツのドレスデン、そしてボローニャの設備メーカーを訪れました。

当時はインターネットの走りの頃で、情報取りが難しい時代でした。

イタリアの機械を期待すらしていなかったのです

ランチアの車を買った同僚がいつも壊れると言って嘆いていました。

極め付けは新車で受け取った時、パワーウインドウの閉まるを押すと開いて、開くを押すと閉まる。

欧州でパワーウインドウはメジャーではなかったけれど、流石にイタリアへの不信感が募ってもいたのです。

欧州の人は『イタリア車はいい車だよ。1年落ちの中古で買うのがベストだね。初期不良が治っているからね』って言ってました。

でも、結果的にはボローニャの会社を選びました、

タクト送りと言って毎回毎回送っては止めて仕事をしてまた送る機械なのですが、この手の機械で最も重要なのがF、すなわちforceです。

F=ma

って、物理で学びませんでしたか?

物を止めて動かすとき、スピードゼロから最高速度に至るまで加速をします。

その加速と質量(動かすもの全ての質量)を掛け合わせたものがFになります。

Fが小さければ小さいほど機械や製品に与える負荷は少なくてすみます。

飛行機に乗った時を想像してください。

離陸の時に感じる負荷は大きいですよね。

速度なんて200km/時台です。

でも上空に上がってしまうと時速800km/時以上で飛んでいるのに負荷を感じません。

人間が感じる負荷は速度ではなく加速度だからなんです。

その加速度を巧みに抑えて、しかも動かすユニットの剛性を保ったまま軽量化を徹底していたのがボローニャのメーカーでした。

その差は歴然で、この世界でそれなりのポジションで仕事をしてきた自負があった(自信過剰でしたが)私にとって大きなショックでした。

イタリアのイメージが覆された後、この会社の社長様が私をランチに誘ってくれて、ご馳走になったのが『トルッテリーニアラパンナ白トリュフ添え』でした。

手打ちのパスタを食べたのが人生初めてだったのに、そこに白トリュフがスライスされてふんだんに散りばめられていました。

パルミジャーノリッジャーノチーズをこれでもかと擦りおろしてくれて天国極まりない世界。

『もう少しボローニャのグルメを堪能してくれ!!』と、もう一皿頼んでくれたのがタリアテーレコンフンギポルチーニでした。

手打ちのタリアテーレのポルチーニ添えです。

機械のレベルもパスタのレベルも完敗状態で、イタリアびいき(ボローニャびいき)になった瞬間でした。

cocoparisienneによるPixabayからの画像

naturalwinetuscanyさんのランブルスコに関する投稿を読んで、ボローニャでの幸せな日々が甦ってきました。

日本で飲むランブルスコは安い発泡赤ワインですよね。

ボローニャで飲むそれは別物です。

地域独特のソーセージである『モルタデッラ』のダイスカットをつまみに飲むのが一般的です。

これが本当においしい。

ヨムーノというブログで業務スーパーのボローニャソーセージがリポートされていて、スパムみたいだと。

そしてかなり塩辛いと書いてありました。

こんな質の悪いモルタデッラ(日本ではボローニャソーセージと呼びます)がマーケットに氾濫すると、ボローニャのイメージまで悪くなってしまいます。

本当に残念です。

本場のモルタデッラは全く塩辛くないですし、スパムとは似て非なる高貴な珍味です。

本場のランブルスコと本場のモルタデッラのマリアージュ体験するまでは、是非悪く思わないでいただきたいです。

そこにパルミジャーノリッジャーノチーズが加わると完璧です。

業務スーパーのそれは三流品でしょうし、スーパーで売っている安いランブルスコもボローニャで飲む至福のそれとは違います。

ヨムーノさんのレポートは的確で心地よいです。

業務スーパーのステマではないことがはっきりとわかるからです。

こちらはヨムーノさんのページです。

https://www.o-uccino.jp/article/posts/65437

例えば『本場インドから輸入したスパイス!!』なんてコピーで売られていたら期待しますよね。

でもそれがインドのマーケットでも評判の悪い粗悪品だったら?

流通が発達して何でも手に入る世の中ですが、その土地に行ってその土地の空気と気候の中で評判のよい食べ方をするのが最高なのでしょう。

コロナ危機はそんな当たり前の事を再認識させてくれています。

サンジョベーゼ

サンジョベーゼをご存知でしょうか?

イタリア固有の葡萄です。

これはエミリアロマーニャ州のものではありませんが、お隣のトスカーナ州を中心にこのサンジョベーゼを原料にしたおいしいワインが作られています。

あまりにも有名なイタリアワインであるキャンティもサンジョベーゼベースです。

naturalwinetuscanyさんから頂いたコメントには、初めの頃はサンジョベーゼに関して???だったと書かれていました。

私も同じでした。

薄いし個性がないし…。

ピノノワールに抱いた入門時のイメージみたいでした。

ボローニャにある設備メーカーの社長様に本物のサンジョベーゼを体験させて頂く度に好きになってゆきました。

ピノノワールもサンジョベーゼも、以前書いたネロダヴォラも美味しくないワインが出回りすぎていて、マイナスイメージを抱く人が多いんです。

ピノノワールの代表作はジュブレ・シャンベルタン村のロマネコンティ、サンジョベーゼの代表作はブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。

どちらも偽物が出回るほどの最高級ワイン。

サンジョベーゼにも色々あって、サンジョベーゼピッコロ(ピッコロはイタリア語で小さいという意味)で作られる安価なワインはピノノワールのようなルビー色で酸味の強いものができますが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはタンニン豊富な重厚なワインです。

近年では、サンジョベーゼをブレンドに使って高レベルのワインを作る生産者も増えてきました。

是非味わっていただきたいです。

可能であればイタリアの気候の中で。

話は変わりますが新しいロゴを3Dで作っていて、ワインを入れてみようと思い立って作ってみましたが怪しいインチキ液にしか見えませんね🙃

人生の化学反応!!をテーマに書いているのですが、何かいいアイデアありませんか?

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