所得格差と不景気

皆様こんにちは、パッチングワーカーです。

明日の飛行機で帰国なので、気分の良い朝を迎えております。

こちらの化学系、食品系の方々(日本人)は口を揃えて景気が悪いと言います。

ほぼ全員が言うには、売り上げ減の理由が解らないのだそうです。

日本人出向者の方々は、日本にいる時よりずっと良い給料を貰って、素晴らしいお家に住んでいます。

皮肉ではありません。

私も海外にいる時はそうでした。

出張者の私は、昨日も能天気に1人でピザを食べに近くの人気レストランに行ってきました。

自分へのご褒美?アホ

ピザ1枚とワインをグラス2杯で4,000円くらいでした。

さて、インドネシアの平均月収のお話です。

インドネシア全体で26,000円、ジャカルタだと50,000円くらいです。

ただしこれは平均であって、格差の大きいこの国ではベンチマークにはなりません。

下記はかけもちというサイトからお借りしたデータですが、職種ごとに収入が大きく違います。

農林水産業従事者は極端に低いのですが、オペレータクラスでも3万円強。

この収入で家族を養うと考えると、家族全員で1日1,000円。

3人家族で一人当たり330円です。

この金額には住にかけるコストも、エネルギーにかけるコストも含まれますから、食事にかけるコストは想像ですが1人100円程度でしょう。

様々な要因が噛み合って、この国でもインフレの波が押し寄せています。

20%近いインフレになっているようです。

物価に対して十分な所得がある世帯にとっては、物価上昇は気にならないと思います。

Covid-19が来る前に比べて、飲みに出る機会が激減しているので、かえって家計は楽かもしれません。

1人100円の食費ということは、単純計算で1食33円程度です。

自炊するしか手がありませんが、それでも質素な食事でしょう。

例えばの話ですが、食材が20%値上げされたら、コーヒーを飲む余裕などありません。

従って、コーヒーの消費が大きく落ち込み、コーヒー容器の需要が落ち込み、容器を印刷するインクの需要が落ち込むわけです。

スナック菓子なども同様です。

車の販売は好調です。

Covid-19による販売低迷を梃入れすべく、政府が補助金を出しているからです。

車の価格はインドネシア産(日本メーカー)で日本並、輸入車(日本メーカー)は日本の約2倍します。

従って、車を買える層は高所得層だけなのです。

国全体の底上げを図るには、高所得層の購買意欲を煽るのが手っ取り早いのは仕方ないのですが、この国もまた、田中角栄氏のような強力な政治家の出現が必要なのだと思うのです。

乗り場が不便すぎて使われない新幹線然り、鳴物入りで作られたのに80キロ以上出すと危ないほどの凸凹超高速仕様の道路、中国のように飽和状態なのに作り続けるショッピングモールなど、どう考えても国民の生活が楽になる道筋が見えないのです。

いつまでも回復の兆しが見えない大渋滞、張り巡らされていない公共交通機関、Grabバイク(ウーバーのバイク版)が異常発達して公共交通機関の必要性を感じていない状況。

賛否があると思いますが、田中角栄氏が作った新幹線網や高速道路網は、本当に素晴らしいと思うのです。

人流や物流が激増して、お金もまた大きく流れ始めました。

それを真似した中国の新幹線のように、嘘みたいな赤字に喘いでいるということもないし、航空各社との共存も果たしています。

タクシーの運転手に多めに渡すとか、レストランでたくさんお金を使うくらいしか、私にはできませんが、この国を良くすることができるのは政治家しかいないと切に感じるのです。

我が国では、大勢が文句言っている皆保険制度、張り巡らされた公共交通網、生活保護の制度やさまざまな免税措置。

日本人であることに感謝しなければバチが当たると思います。

日本がそうであったように、ウクライナは凄まじい経済発展を成し遂げると思います。

戦争がなくても発展できて、格差が広がりすぎない社会が実現できると素晴らしいと、能天気に考えるのです。

支離滅裂ですが、そう思うのです。

所得格差と不景気” への5件のフィードバック

追加

  1. >>日本人であることに感謝しなければバチが当たる
    →良くも悪くも外を知らないと、客観的に自分のいる場所を見ることが出来ないのでしょうね。実家もそうですし。一人暮らしをして初めて親のありがたみが分かりますし。
     海外に行くと日本の良さをしみじみと感じます。水道の水が普通に飲めることも。インフラの整備されていない場所なんてほとんどありませんし。「最低賃金」というラインも定められていますし。

    「住む」のは難しくても旅行ベースでも「外」へ行く人が増え、視野を広げられると良いなと思います。

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    1. Coccocanさんこんにちは。
      帰国してスカイライナーに乗っています。
      言い方を間違えると顰蹙の嵐なのですが、仰る通り井戸の外を見る事は大切ですよね。
      子供を持って始めて親の気持ちがわかるのと同じかも^_^
      YouTubeなどで、日本は凄いんだぞ❗️みたいな番組が幾つもありますが、先ずは両方(日本も海外も)を自分の目で見てから判断する事が大切だと思います。
      良いところばかりを間に受けて、遅れをとっていることに気がつかないのがダサい。
      ある意味、両方を見ることができる環境に自分が居られることに感謝なのでしょうね。
      ガラパゴスとはよく言ったものです。

      いいね: 1人

    1. あそぶーこさんお久しぶりです。
      社会貢献ですね^ ^
      ありがとうございます。

      私達の最高のご褒美は沖縄です。
      離島や北部の海に魅せられています。
      生活に美しい海があるあそぶーこさん、とても羨ましいです。

      いいね: 1人

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